ファッションクロスロード2020秋冬 始まりました。
毎年秋冬のお楽しみファッションクロスロードが今年も始まりました。
コロナ渦の2020秋冬、どんな服を作ろうかとまず腕を組んで空を見ました。
感染症拡大防止の為に国の内外の動きを中断せざるを得ない状況で、多くの物流、アパレルの流れももちろん止まりました。
ファッションとは服の事ではなくて、流行という事だと昔先生に教わりましたが、今年はまさにそれが止まったというんだから…。考えた事ない。大ごとです。
物流が止まり流行が止まった時に何が残るのか、新しく何を生み出すのか。
グググッとさらに考えた時に浮かんだのは、変わらないもの。文化的なものの存在でした。
私は数年前に病気をして、いっとき動けなくなりました。
やっとできた事といったら手先を動かす事。刺し子や刺しゅう、編み物でした。
変わらないもの、文化的なもの、私が作るならそれだ。
流行を追ったりスピードで作るんじゃなくて、地道に作る。
ひとはりひとはり縫って作る。服に仕立てる。
数はできないかもしれないけど、かわいい!着たい!と思う服をじっくりと作ろうと思いました。
春のブラウスに仕立てるつもりがマスクを作る事になったあの生地も、秋冬のブラウスとして新しく生まれました。
衿や袖口にチクチク刺し子を施して、部分的に別生地でアクセントを付けて。
同じ花の刺しゅうの生地を別生地と重ねてひたすら刺し子をした生地でリバーシブルのブラウスを作りました。
(こちらは搬入早々に嫁ぎ先が決まったという事でびっくり。ありがとうございます。)
デッドストックの刺し子風生地との出会いもあり、そちらはリバーシブルのエプロンワンピースに仕立てました。
スカート部分はミシンでキルティングステッチ。
時間がかかるし、なかなかきれいに縫えないし難儀しましたが、その結果かわいく仕上がって満足です。
https://www.instagram.com/p/CGCZMoXl91b/
出来上がった点数はやっぱり少ないけど、どの作品も去年より自分らしく作れたように思います。
他の作家さんの作品もどれも個性豊か。
ファッションの秋が楽しくなる物がたくさんつまったステキな展示になりそうです。
新しくなった久屋大通りパークをお散歩しつつ、会場のギャラリースペースプリズムにぜひ足をお運びください。
私の在廊日は10月10日(土曜)14:00〜17:00 です。
Fashion Crossroad 2020秋冬
2020年10月9日(金)-31日(土)
*火曜休廊 正午-午後7時(日曜日と最終日は午後5時まで)
ギャラリースペースプリズム
〒461-0001 愛知県名古屋市東区泉1-14-23 ホワイトメイツ1F
TEL052-953-1839
http://spaceprism.com/